舌癒着症シリーズ第二弾。
次女うーちゃんが生後3ヶ月で
舌癒着症の手術をしてから早8ヶ月。
今度は長女ぴぃちゃん(3歳)の手術に踏み切ることになりました。
今年の2月に旦那くんとともにぴぃちゃんも初めての診察に行ってきたのですが、家族そろって全員が重度の癒着と判明。
更に、ぴぃちゃんは鼻の奥にある扁桃腺(アデノイド)と喉の扁桃腺が肥大しているので、同時に切除もした方がよいとのこと。。。
やる場合は、5日間の入院と聞き、めっちゃくちゃ悩みました。
舌だけの手術という選択肢はないようです。
もともと、うーちゃんは今なら簡単な手術で済むという理由でやったのですが、長女はもう3歳。
生後3ヶ月半までなら麻酔ナシでできるのですが、それ以降は全身麻酔とのこと。
最近はイヤイヤもある程度収まり、聞きわけもしますが、全ては気分次第なお年頃。
そして、呆れるほどの極度の怖がり!
舌の手術じたいやるかやらないかでも悩んでいたのに、その上アデノイド・扁桃腺まで!?
術後は口の中が全部やけどしているような痛みが伴い、ごはんもまともに食べられないとか。
痛みが無くなっても、出血を防ぐために一ヶ月間は固いものや水分を吸収するパンなどが食べられないのだそう。(パンなどが手術跡にぺたっと張り付いて剥がれて出血すると再入院する恐れがあるらしい)
ぴぃちゃんが、大好きな揚げものやパンが一ヶ月も食べられないなんて耐えられるの!?
子どものアデノイド・扁桃腺の切除手術じたいは結構ポピュラーに行われているもののようです。
鼻の通りが悪いので舌癒着症と同様に不完全な呼吸による健康被害があるみたいです。
よくよく考えてみると、ぴぃちゃんの困ったところに、ご飯問題があります。
毎日、ご飯を食べるのに1時間くらい掛ってしまうのです。
一口食べてはスプーンから手を離し休み、もぐもぐとずっと噛みっぱなし。
お喋りに夢中になって食べるのを忘れたりしつつ、やっとまた一口食べたと思っても口に入れっぱなしでなかなか飲み込まず、結局べーと出してしまう。。。
そして毎回「もういらない」と結局残してしまいます。
それを見る度にこちらもイライラ。
好き嫌いしているわけではないのに、細かく切ったり工夫もしているのに、なぜ早く食べられないのかと。
また、「おさんぽいきたい!」と外出好きなのに、外に出た途端、「パパだっこ!!」と自分では歩こうとしないのにも困っています。
おさんぽとは歩くものだと。もう3歳だし歩いてくれよと。
ベビーカーの体重制限にももうすぐ届いてしまう重さです。パパの腰ももはや風前の灯火です。
もしかして、これらの困ったちゃん行動も、アデノイド云々がひとつの原因なのかも?
手術して口の中が広くなったら、ご飯も喉を通りやすくなるのでは?
空気もいっぱい吸えるようになって、深く眠れるようになって、疲れにくくなったら「だっこ」も言わなくなったりするのでは??
3歳児に手術なんて、やっていいものかどうか迷いましたが、結局アデノイドがあるということが、手術に踏み切る後押しをしてくれたような。
赤子連れの入院も、後々のリハビリとか食事制限もめちゃくちゃ大変そうだけど。。。
4月14日からの5日間の入院が決まり、その一ヶ月前に術前健診に行って来ました。
レントゲンと血液検査と尿検査があるようです。
え、にょ、尿検査???出せるだろうか。。。
ぼちぼちトイレでできるようにはなってきているけど、トイレトレは始めたばっかりです。
トイレで用を足してから家を出て、病院までおしっこ我慢しててね!とお約束はいちおうして、電車内では何度も出てないね!と確認しつつ、病院に着いてすぐ、もらった紙コップを持ってトイレに連れて行くも「まだでない」というので、採取はもうちょっと待つことに。でも帰るまでにはなんとかイケそうだ!と思っていました。
ママが入院の説明を受けている間、看護師さんがぴぃちゃんをレントゲンに連れて行きました。
するとしばらくして、大泣きで戻ってくるぴぃちゃん。ママがいない事が不安になった模様。
更に、泣いているときに「おしっこでちゃった~!」と。。。。がふっ。。。
その後の血液検査は、動かないように看護師さんに馬乗りになられたのに全く泣かずにクリア!
あとは、おしっこさえ出てくれれば帰れるよ!という段階。
何度もトイレに連れて行くも、出ず、出ず、出ず。。。
病院がやっている18時までに出ればいいですよと言われるも、その時すでに17時過ぎ。
水も沢山飲まされ、最後にはオムツのお子さんの最終手段ですと、おまたにおしっこをキャッチできるビニールの簡易トイレみたいなのをぺたっと張られましたw
すると、17:45頃、「おしっこでそう」と教えてくれ、トイレの便座に座りながらも、張り付けた簡易トイレにておしっこ採取に成功!!!
もー、焦らせてくれるぜ。
ぴぃちゃんとママと赤子の3人での、不安だらけの初めての5日間の入院生活に向けて、何日も前から言い聞かせを始めました。
何て説明しようか迷ったのですが、そうだこれだ!と、最近保育園でよく読んでもらっているらしい『こぶとりじいさん』にヒントをもらい、
「ぴぃちゃんのお鼻の中にね、おだんごがつまってるんだって。それを今度ね、こぶとりじいさんみたいにポコッて取ってもらいに行くんだよ」
「ぴぃちゃんのお鼻におだんごがあるの?」
「そうだよ、おだんごがあるとね、空気があんまり吸えなくて疲れちゃうんだって。取るとね、元気元気になれるんだって」
そんな感じで、包み隠さず、どんなことがあるのかをぴぃちゃんにも想像しやすいように説明しました。
入院は月曜夕方から金曜午前までなので、パパは仕事なのですが、手術のある火曜日だけお休みをもらって来てくれることに。
3人分の大量の荷物は、旦那くんの妹さんのマリちゃんに先に預けて、車で持ってきてもらう事になっています。
(マリちゃん、出産のときといい、毎回ほんとうにお世話になっています。マリちゃんがいなかったらうちは崩壊していたと思います…感謝!!)
そして月曜、運命の入院日です!
ぴぃちゃんをお昼過ぎまで保育園に預けることにし、ママは家で入院の最終準備。
って、あれ、、、、、乳が、、、右乳が痛い?、、、、、痛ったい!!!!
早くも悪寒でがくがくぶるぶると震え始める己の体。。。(のちに38度以上の高熱が出るサイン)
ウソだ、、、ろおぉぉぉぉ!!!!!
とりあえず濃いめのゴボウシを煎じようと、IHのボタンを押そうとする手がぶるぶる震えて上手く押せず。。。(泣
絶・・・望・・・
乳腺炎は人の生きる気力をすべて奪っていきます。
入院中のママの食料を買いに行く予定も用意も、もう何もかも手に付かず。
赤子の前でただ号泣する母。
赤子が最初に発する言葉が「もうやだ」になりそうな勢いで。
昼過ぎ、明らかに発熱し始めているけれど、赤子をベビーカーに乗せ、もうどうにでもなれと捨て身の覚悟で保育園へのお迎えに出発!
その足で駅に向かう予定です。
ぴぃちゃんはお昼寝の真っ最中に起こされる事となり。。。大泣きの最悪状態!!!
本当だったら、この戦場へ向かう小さな戦士に極めて優しく接してあげたいところ、母は痛みと発熱により、もうなだめるような気持ちにもなれず。。。心ここにあらず。。。ゴメン…ホント ゴメン…
乳が痛く、赤子を抱っこしたくなかったので、赤子をベビーカーに、ぴぃちゃんには駅まで歩いてもらおうとするも、「いやぁだー!ベビーカーがいぃいー!!」とぐっずぐずのぴぃさん。
なんかいろいろピンチで母は思考停止・・・。
すると、これから入院と分かっている先生たちから「がんばってね」とたくさんのエールをいただき、更に、唯一男性の職員Nさんが、「僕、駅の方に用事があるので、一緒に行きます」と大泣きのぴぃちゃんを「ほんとは腰が痛いんだけど特別だよ」とひょいと抱え、驚く事にそのまま駅までの10分位かかる距離(半分以上けっこうな上り坂)を、14kgのぴぃちゃんをずっと抱っこで送り届けてくださいました…!!!
言うまでもなく、ぴぃちゃんはすぐに笑顔となり。。。
ほれてまうやろぉおおおぉ・・・っ
┌( ┐*_ロ_)┐
ぴぃちゃん、Nさんとの結婚、許す。いやむしろお行きなさい。
涙が出そうなほど有り難かったです。。。
(*ノД`*)・゚・。
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神様?天使さま?N様!!! |
その後マリちゃん親子とお義母さんが途中の駅まで車で迎えに来てくださり、16時頃、無事に病院に着きました。
この日同じく入院するのは全部で4人。ぴぃちゃん以外は全員男の子。
同室の男の子は数ヶ月お兄ちゃんですが、ほぼ同世代!(なんかすごいうれしい!)
お隣の部屋には5歳と小学6年生のお兄ちゃん。
同じ手術を受けると思うと心強い。みんな一緒にがんばろうね!!
せっかく従姉妹のマシロちゃんたちが来てくれたのに、診察や説明を受けたりで、あまり遊ぶこともできず、すぐにバイバイになってしまったので、ぴぃちゃんは何度も「マシロちゃんは?」と寂しそうにしていました。
翌日の朝が手術で、この日の夕飯が最後の晩餐です。
これから一ヶ月、大好きなフライドポテトもパンもビスケットも食べられません。
せめて最後の夕飯は好きなものを何でも食べさせてあげたい!と思っていたのに、乳が痛くてもう全てがおざなりです。
21時まで外出可だったのですが、それもできず、ぴぃちゃんはお義母さんに買ってきてもらったマクドナルドのハンバーガー2つ(笑)を食べて終わりました。(本人はうれしそうだった)
ちなみに、赤子は一人座りができず、場所見知り・人見知りまっさかりで泣くためベッドに一人置いておくこともできずで、常に抱っこかおんぶです。(ママにくっついているときのみ泣かない)
9kg。。。せめてお座りできたなら。。。
さて、就寝です。
鉄格子のような柵のついた高さのある病院のベッドと、柵のない低い補助ベッドが一台。
ほんとだったら子ども2人を柵のあるベッドに寝かせたいのだけど、赤子はまだ夜中に何度も起きてしまうので、ママと一緒のベッドがベター。
ぴぃちゃんが高いほうのベッドで寝たいというので、狭いけれど補助ベッドで赤子と2人で寝てみる事に。
とってもとっても気をつけていたのに、夜中に赤子がベッドから落ちてしまいました(怖
ちょっと泣いただけで別状はなくてよかった。。。
しかし全然寝た気がしなかったです。乳も痛ってーし。
明日はとうとうその日がやってきます。